こんにちは。
トラベルライターのSHIORIです。
新型コロナウイルスの影響で、海外旅行はおろか国内の移動も難しい昨今。
4月7日には緊急事態宣言も発令され、自宅での自粛生活が続いています。
先の見えないこの状況に「果たして通常の生活に戻れる日は来るのか?」「経済への打撃はどこまで響くのか」など、不安が尽きません。
今回はトラベルライターである私が、アフターコロナ後の「海外旅行」の未来予想について書きたいと思います。
Contents
コロナ感染を危惧し続けながらの旅行が続く
ニュースで流れている通り、コロナウイルスは全世界に広がっています。
しかも今現在の状況では、日本よりもアメリカ・ヨーロッパ諸国の被害はもっと甚大です。
ここまで感染力が強く、気候変動にも屈しないコロナウイルスは、恐らく完全に根絶することは難しいでしょう。
歴史を遡っても、過去、人類を襲った感染症の中で完全駆逐できたのは「天然痘」のみとなっています。
ご承知の通り、現在コロナウイルスにワクチン(特効薬)はありません。
開発中ではあるものの、まだ時間がかかる見通しです。
仮にワクチンが1年後に完成したとしても、市場に出回り、私たちのところに供給されるまでには時間がかかるでしょう。
そうなった場合、コロナをいかに撲滅するか、ではなく、いかにコロナと共存して生きていくか、が鍵になると思います。
日本での感染者が減ったとしても、海外旅行先でウイルスが減っているとは言えません。
恐らく世界の感染状況によって、渡航禁止や入国拒否、帰国後の自宅待機の措置は免れないと思います。
私たちはコロナの感染を危惧しながらの旅行を続けることになるのではないでしょうか。
海外航空券の金額が高騰
現在、国際線・国内線とも、航空の路線は減便しています。
例として、5月15日までANAは国際線の9割を運休すると発表しました。
FSC(=フルサービスキャリア)のエアラインでさえ、融資要請をしている状況。
LCC(=ローコストキャリア)の航空会社の中には、既に毎年赤字という航空会社もあります。
維持コストは低いと言われているLCCですが、経済基盤が弱く体力が無いため、今後倒産する企業も出てくるのではないでしょうか。
そうなってくると気になるのが航空券の価格。
現時点で既に空輸貨物の輸送運賃は約35%上昇しており、異常な高騰が続いていると言われています。
コロナの不安が続き飛行機の乗客率が減少すれば、利益を上げるため航空会社は運賃の引き上げをせざる終えません。
さらにLCCの倒産、路線の減少、渡航禁止の措置の長期化により、運転資金の確保や赤字の補填を考え、航空券の高騰は免れないのではないでしょうか。
ビザの発行・免除の停止による海外諸国の入国規制
今現在も各国で、ビザの発行や免除の停止措置が続いています。(※外務省HP)
ここからのコロナの状況にもよりますが、日本のコロナ感染の収束が見込めない場合、海外諸国では入国許可(=ビザの発行・免除)を行ってくれないことが予想されるでしょう。
そうなった場合、航空券の高騰以前に、そもそも入国ができません。
日本のみでなく、世界全体としてコロナ感染が収束されなければ、海外旅行が難しい状況が続くでしょう。
アジア人への批判・差別
今回のコロナウイルスの発生源は、中国・湖北省の武漢市と言われています。
アメリカのトランプ大統領が「中国ウイルス(Chinese virus)」と批判したように、欧米では中国を含むアジア人に対する偏見・差別が進んでいます。
CNNでは、新型コロナウイルス感染拡大に関連したアジア人差別に対応しようと、米ニューヨーク市の人権委員会が新たに特別チームを設置した、というニュースが報道されました。
新型コロナによるアジア人差別で、殺傷事件が起きているのも事実です。
「人種のせいではない」と暖かい目で見てくれる人も居るとは思いますが、確実に以前よりも旅行がしにくい状況になっていると思います。
特に死者数の多い、アメリカ・イタリア・スペインなどは顕著でしょう。
高い航空券を払って、何とか入国許可が降りたとしても、楽しく安全に海外旅行ができない可能性があるのです。
このパンデミックの傷跡は、本当に深い。
それでも私たちは、希望を持ってコロナと戦うべきだ
書きながら、悲しい、痛い、辛い、という未来ばかりが見えてしまいましたが、それでも私たちは希望を持って、このコロナウイルスと戦うべきだと思います。
人類が感染症に襲われたのは、今回が初めてではありません。
歴史の中で何度か起こった危機を乗り越えて来たのも事実。
何年後、何十年後になるか分かりませんが、安心して旅を楽しめる時は必ず来ると思います。
その日まで諦めず、私たちは信じて戦い続けましょう。
SHIORI